麗しのヨーロッパ旅行も最終日ですが、アメリカのニュースを2つほど。
どちらもヒーローに関してのお話です。


ひとつめは「ハドソン川の奇跡」。
雁が飛行機のジェットに入ってしまったとかで、機体はハドソン川に不時着したのですが
奇跡的にも死者を出すことなく、凍傷はあったものの深刻な重傷者もなかったというニュース。
神業とも言える不時着を成功させたパイロットは一躍時の人となっており、
マライヤ・キャリーのHEROという曲と共に、連日そのニュースで持ち切りのニューヨークだそうです。


もちろんパイロットの腕もそうですが、乗客の対応も素晴らしかったんだそう。
パニックになることもなく落ち着いて指示に従って皆で協力して助け合ったんだとか。
川に不時着した時、乗客が羽の上で待機していた時には両翼が均等の重さになるように移動したり、
女子・子供が優先されることは自然な流れだったようで、
最後まで残っていたのはネクタイをした男性たちだったよう。


このニュースはパリにいる時にニュースで見たのですが、結構大きく報道されていました。
パリでBBC(イギリスのテレビ局)でニューヨークのニュースを見るとは何とも不思議な気分でしたが。。


そしてもうひとりは20日に誕生したミスター・プレジデント。
就任式の様子はロンドンで見たのですが、それはそれは大きく報道されていました。
CNNでは演説・パレード・ダンス・パーティなどなど、全ての様子を生中継していました。
有名人も多数参加していて、スピーチしたりパフォーマンスをしたりと祝賀ムード全開でした。


ファースト・レディのミッシェルさんのファッションにも注目が集まり、その「新しさ」が好評だったようです。
それから二人のダンスの様子も何度も繰り返し放送されていました。
仲睦まじく、その優雅な様子は確かに印象的でした(大統領というよりかはセレブな人という感じ)。


アメリカ大統領の就任式がこれまで盛大で話題になったことはかつてなかったんだとか。
それだけオバマさんに期待が大きいというのもあるだろうし、
一国の大統領になるということは一大イベントなんだと思いました。
(日本で就任式なんてやっていたら4年に1度の話じゃないから大変なことになりそう…)


そして、オバマさんが一番楽しみにしていたというパーティの様子も見ました。
ボランティアで手伝ってくれたり、応援してくれた若者のためのパーティ。
ちゃんとスーツを着て参加している多くの若者が、目をキラキラさせながらオバマさんのスピーチを聞いていたり、
中には涙を流す人もいたりして、なんだか希望に満ちた場所だったなぁ。


ミシェルさんのファッションひとつとっても色々と「新しい」とされているオバマスタイル。
選挙活動にインターネットを巧みに取り入れたことも勝因だと言われていますが、
CNNとfacebookが共同してfacebookのアカウントを持っていれば、
CNNのネットで生配信された若者のためのパーティの様子の画面の横に、
順次お祝いのメッセージが書き込めるという企画があったそうです。


新しいことを積極的に取り入れ、スマートにこなしていくオバマさん。
変革の波は確実にアメリカに押し寄せているように見えますが、アメリカだけでないこともまた事実。
日本でも大きく報道されていると思いますが、経験ネタを少々。


ニューヨークを旅立ち、ローマ・パリ・ロンドンとヨーロッパを旅してきたのですが、
ちょっと話し込んだ会話ではオバマさんが登場しました。
ローマのお店のイタリア人のおばさまと、パリでのフランス人のタクシーの運ちゃんと、
ユーロスターで一緒になったフランス人のおばあちゃん、ロンドンのイギリス人のタクシーの運ちゃん。
ヨーロッパも景気が悪く各国で景気回復の経済対策が行なわれていますが、
そんな話になった時には「オバマが時期大統領だから大丈夫」と、少なくとも私が話した人は皆そう言っていました。


どの国でも本屋に行けば彼の本がたくさん並び、
就任式を見たロンドンでは新聞・雑誌・テレビ・ネットは彼のニュースで持ち切りに。


オバマさんの登場でやっと21世紀という新しい時代が来たという人もいるほどのヒーロー。
確実に歴史に名を残すことになったオバマさんの活躍をナマで見れることはとても楽しみです。